フィクションの音域 現代小説の考察

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2015年01月15日 22:45
『フィクションの音域 現代小説の考察』は、iBooks、紀伊国屋書店、ebookjapan、ブックパスでも取り扱われています。     iBooks https://itunes.apple.com/jp/book/id900476707 紀伊国屋書店 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0189272 ebookjapan https://www.ebookjapan.jp/ebj/book/60289337.html ブックパス https://www.bookpass.auone.jp/pack/detail/?pid=001
「立ち読み」に、青木淳悟『男一代之改革』の書評、「結節点と通路・幽霊的志向性」を追加しました。初出は「すばる」2014年10月号です。 なお、このテキストは、『フィクションの音域 現代小説の考察』には収録されていません。
出発はするが、到着はしない。間に別の話題が挟まり、到着もしていないうちに、出発―到着という出来事が知らぬ間に過去のものになっている。このような語りの進み行きは、「ふるさと以外のことは知らない」以降のこの作家の小説に繰り返しあらわれる。本書でも収録された三篇のうちの二篇がそうだ。 江戸を発った松平定信は、京都にまでは辿り着くが、御所には到着しない(「男一代之改革」)。冒頭で《よこはま》を出た《私の妻》は、どこにも到着することはない(「鎌倉へのカーブ」)。御所へ向かう定信のエピソードは何度か回帰するが、それでも御所に到達できない(到着するのは別の誰かだ)。《よこはま》を出た《私の妻》の姿もいつの間
『フィクションの音域 現代小説の考察』は、BOOKWALKRでも取り扱われています。 https://bookwalker.jp/def0334c93-149a-4ff9-b95a-b52e43ac8a18/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%9F%B3%E5%9F%9F-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%81%AE%E8%80%83%E5%AF%9F/
『フィクションの音域 現代小説の考察』が、BookLiveとReaderStoreでも取り扱われるようになりました。 BookLive https://booklive.jp/product/index/title_id/273181/vol_no/001 ReaderStore https://ebookstore.sony.jp/item/LT000021631000368949/  
「立ち読み」に、「芥川賞記念 「春の庭」(柴崎友香)感想 (「偽日記」より、日付つき)」を追加しました。このテキストは、著者の日記からのもので、『フィクションの音域 現代小説の考察』には収録されていません。
  2014年6月20日記す 古谷利裕 ●柴崎友香「春の庭」(「文學界」6月号)を読んだ。面白かった。最後の方の、姉と弟の場面が、しみじみとよかった。 ●『寝ても覚めても』や『ドリーマーズ』などの「多重フレーム」物のまた新しい展開という感じだろうか。ある特定の人(視点)がいて、その人物が多重化された複数のフレーム間を移動するという感覚と、ある程度安定したフレームが存在していて、そのフレームのなかを複数の人(や物)が出入りするという感覚とが、両方、うまく重ねられている感じ。ここでフレームとは、主に空間の区切り(部屋、建物、土地)のことだが、ある特定の空間の区切りはまた、現実と
『フィクションの音域 現代小説の考察』が、BCCKSのスタッフ、栞さんの選ぶ「14年第28週の平積み!」に選ばれました。   https://bccks.jp/store/bookmark          

柴崎友香さんが芥川賞受賞

2014年07月18日 14:06
『フィクションの音域 現代小説の考察』のなかで、『星よりひそかに』『わたしがいなかった街で』『星のしるし』という三作の小説について考察している作家、柴崎友香さんが、「春の庭」(「文學界」6月号)で、第151回、芥川龍之介賞を受賞されました。
「立ち読み」に、「死ぬわたしと、それとは別のわたし」をアップしました。山下澄人『砂漠ダンス』の書評で、初出は、「新潮」二〇一三年一一月号。このテキストは、BCCKSのサイトでも立ち読みできます。
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